ヨハネ3章バプテスマの続き

バプテスマの語源について以前調べた時のノートをここに引用します。

国々のバプテスマ (2019年館山でのクラスノートより)

<これらの皆さんに分け合っている事柄は、以下の著書を参考にしています:「EKKLESIA—by

Ed Silvoso」「EKKLESIA RISING by Dean Briggs」「Leaving Church Becoming Ekklesia by

Tim Kurtz」「Return of the First Church by John Fenn」>

イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。 それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民(ギリシャ語ethnos =英語nations ⇒国々)を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し(baptizontes)、 あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。

(マタイによる福音書 28:18-20)

この聖句で、「国民を」とありますが、英語ではnationsという言葉が使われています。原語のギリシャ語ではエスノス(ethnos)これも「国」が当てはまります。では国々にバプテスマを施すとはどういうことでしょうか? これは、このバプテスマを施すということを水と関連させて解釈するなら、理解し難いことです。

国をどうやってバプテスマすることができるのでしょうか? 国ごと洗礼できるでしょうか? 

これは、日本語では、国民になっていますが、英語では、ほとんどすべての訳が「国々(nations)」となっていますが、それが原語のギリシャ語の意味をもっと正確に反映しています。

そして「バプテスマを施す」というのは、ギリシャ語では、「バプティゾンティス(baptizontes)」

という言葉です。

ところで、このまず、ギリシャ語が英語に訳される前には、まず、ラテン語に訳されたのですが、この「バプティゾンティス」という言葉を訳すのが難しかったので、「バプティザーレ」と音訳されたのです。英語の「バプタイズ」というのは、この言葉からです。

「バプティゾンティス(baptizontes)という言葉には、二つのギリシャ語の意味が込められています。「バプトー(bapto)」という意味と「バプティゾー(baptize)」という二つの意味が込められていたので、それを一語のラテン語に訳すのに難しかったのです。ジェロメという人がギリシャ語からラテン語に訳す際に、ただ音訳してバプティザーレとしたのです。

ところで、元々の「バプティゾンティス(baptizontes)」の言葉ができる元となった二つのギリシャ語が関連して載っている文献の発見がありました。

紀元前200年前の物理学者であった、ギリシャ人、ニカンデルという人が漬物の作り方について、説明していた文が見つかったことが、これらの意味を理解する助けになりました。それは漬物の作り方について説明していたものでした。